【 用語の説明 】
・火災予防条例改正
東京都火災予防条例施行規則第11条の2の4
・蓄光/燐光
物質が光(可視光やUV光等)を蓄えて、光照射を止めた後も発光し続ける性能を「蓄光｣性能と呼び、光照射を止めた後に発光し続ける光や現象を「燐光」と呼ぶ。
燐光の単位は｢cd/m2」
・JIS Z 9107
日本産業規格(JIS)に於いて規定されている，安全標識に要求される性能基準及び試験方法。
規格では一定時間経過後の燐光輝度の値によって「JA・JB・JC・JD」の4つのクラスに分類される。
・コンプレッション成形
コンプレッション成形は、計量した材料を加熱した金型の凹部（キャビティ）に入れ、圧縮成形機で加圧する成形方法。
この成形方法は、熱硬化性樹脂の成形方法の一つとして用いられます。
・IP67規格対応 は製品本体のみ。屋外標準仕様(電源接続コネクター仕様)はIP65規格対応となります。
下記リンクよりPDF型式でダウンロードできます。
| 更新履歴 2020.6.29 「青色燐光仕様」 追記 2020.6.29 「Q&A」 追記 2020.11.5 「ルミナスギャラリー」動画 追記 2021.3.1 「防災製品等推奨品マーク」取得 追記 ※クリックで更新先に移動します。 |
| 蓄光機能搭載LEDフレキシブルライト |
| ― 停電環境下でも｢光」を供給し続ける ― |
| 開発の社会的背景 |
| 国内において毎年地震や台風等の自然災害が各地域で発生しており、その際には停電による被害が多発、深刻化している。 停電発生時の視界確保や初期避難誘導の手段として電力を必要としない｢蓄光」製品の需要が拡大している。 東京都では2005年の 火災予防条例改正 において地下駅を保有するすべての鉄道事業者に「蓄光性」を持った明示物(避難方向・避難口の明示)の設置義務を定めた。 また、過去の蓄光顔料には耐水性が無く、屋外の使用が難しいとされてきたが、現在では蓄光顔料の粒子をガラスや高分子樹脂の被膜でコーティングする技術が開発され、屋内のみならず屋外でも使用される例も増えてきている。 |
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| 開発コンセプト・狙い | |
| 台風･地震が多い日本。電力遮断時に照明製品で貢献できる事がないか。夜間だけでなく、日中でも太陽光が届かない環境(地下街･地下鉄など)で過ごされている方を思い、災害等による停電発生時にも安心できる環境を提供するための製品を目標として「蓄光機能搭載LEDフレキシブルライト」の開発をスタート。2019年開発を完了し、2020年1月より量産販売を開始致しました。 | |
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本当に必要としているシーン 被災による停電で困る人や施設、病院や福祉施設など。 人命救助に携わる方々やそれら施設（消防・警察・防災施設）へ夜間の停電時に より明るく照らし見える化する事で、減災へ貢献できないか。 |
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| 防災を意識しない日常シーン 非常用照明の無い場所。昼間でも自然光が届かない場所。地下街や地下道など。 また飛行機や鉄道・客船などへも。 |
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| あれば便利なシーン 一般家庭のトイレやバスルームなど個室・階段・手すり・通路などへも。 災害時だけでなく、日常でご使用いただけないか。 |
| 製品 / ご使用イメージ |
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｢防災製品等推奨品マーク｣取得 蓄光機能搭載LEDフレキシブルライトが「防災製品等推奨品」に認証されました。「蓄光」機能により電力レス環境下でも「光」を供給し続ける点が、災害の停電発生時における安全確保に有効であると評価されました。 ※「防災製品等推奨品」制度とは 一般社団法人 防災安全協会が審査を実施し、災害時に有効に活用でき、安全安心に寄与できると認められた製品に対して推奨する制度です。 |
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｢令和3年度近畿地方発明表彰｣ 近畿経済局長受賞 ｢令和3年度京都中小企業技術大賞｣ 優秀技術賞受賞 ｢防災防疫製品大賞2021｣ 特別賞受賞 |
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| (使用例はイメージ) |
| 「ルミナスギャラリー」動画 (設置例) | ||
| 製品特長 |
| □ LEDフレキシブルライト(LEDテープライト)に｢蓄光機能｣を搭載 |
| 通常時は間接・意匠照明の特長を活かし、空間を演出しつつ自らの光で蓄光、災害発生時のブラックアウトに際しては、 製品本体の圧倒的な発光(燐光)により、停電環境下での初期避難誘導の補助照明として機能。 |
| □ LED消灯時の燐光性能は JIS規格(JIS Z 9107 JC)準拠 |
| LED消灯後約10時間経過後も3mcd/m2以上の輝度が持続し、燐光部が視認できる状態を保持しています。 JIS規格上では「JC」クラス以上の製品が「高輝度」として規定されています。 通常時のLEDライン照明としての照明性能も確保。(900lm/m) |
| <参考> |
| 燐光輝度 参考JIS-JC比較 |
| JIS規格(JIS Z 9107) |
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| 副分類 | 最低燐光輝度(mcd/m2) | ||||
| 2分後 | 10分後 | 20分後 | 30分後 | 60分後 | |
| JA | 210 | 50 | 24 | 15 | 7 |
| JB | 440 | 105 | 50 | 31 | 15 |
| JC | 880 | 210 | 100 | 62 | 30 |
| JD | 1760 | 420 | 200 | 124 | 60 |
| 輝度と人間の視認感覚の目安 |
| 輝度(mcd/m2) | 暗闇での明るさの感覚 |
| 200以上 | 文字が読める程度 |
| 5以上 | 何とか文字が読める |
| 3以上 | 蓄光部が視認できる |
| 2以上 | 何とか蓄光部が視認できる |
| 1以上 | ほとんど確認できない |
| ※DIN67510：ドイツ工業規格(長残光性顔料と製品) 「明るさ」や「暗さ」は感覚の話で個人差がありますが、現実的に真っ暗闇で目視確認でき るのは約3mcd/m2以上となります。 |
| □ 耐水仕様蓄光顔料の採用 |
| 従来の蓄光顔料は水に弱く、わずかな時間の浸水でも化学変化し、燐光しなくなるという弱点がありました。 本製品に採用している 蓄光顔料 は長期の浸水でも化学変化を起こさないのが特徴です。 さらには、特許製法により、耐水処理と同時に発光能力を高めることに成功しました。 |
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| □ 屋外環境での使用が可能 |
| 製品本体に電気絶縁性・耐熱性・耐候性・耐疲労性に優れたシリコーン材料を採用。 本体端部を 金型コンプレッション成形 で防水信頼性の確保。 |
| 耐候性試験概要 |
| 実施機関 | 京都府中小企業技術センター |
| 耐候性試験設備 | 岩崎電気(株)製 SUV-W161 |
| 試験期間 | 2020年4月9～11日 |
| 試験条件 | 試験時間56時間 UV照射1時間42分・UV照射+水噴霧18分の2時間を1サイクルとして実施 ※屋外環境約1年間に相当 |
| 判定基準 | 光輝度が初期値に対して70％以上確保 |
| 機種名 | FLT-3PGA-256-N-K | ||
| 時間(分) | 輝度(mcd) | 変化率 | |
| 初期 | 試験後 | ||
| 0 | 3147 | 3306 | 105% |
| 10 | 230 | 238 | 103% |
| 20 | 112 | 115 | 103% |
| 30 | 73 | 74 | 101% |
| 40 | 50 | 51 | 102% |
| 50 | 40 | 39 | 98% |
| 60 | 31 | 33 | 106% |
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| 試験完了後の燐光輝度測定結果において、初期値と同等数値を維持しており初回判定合格。 本体外観に関しても試験開始前と比較して変化は見られなかった。 継続して10年経過後を想定した耐候性試験を実施予定。 |
| 防水処理 |
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| 一般的なシリコーン充填や接着剤による防水処理では不可能な、長期防水性能確保のために独自の コンプレッション成形 防水を実施。 成形材料に本体・電源ケーブル被覆と同素材のシリコーンを使用する事で一体化し、強固な防水処理が可能となりました。 IP65～67規格へ対応 |
| 「蓄光機能搭載LEDフレキシブルライト」 下記リンクより製品ページに移動できます。 |
| □ 青色燐光仕様 |
| 燐光時の発光色は標準の｢緑」に加えて｢青｣仕様も可能です。 ご使用されるシーンに応じて選択いただけます。 |
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| □ 国内特許登録済 (第6589079号) 海外特許登録済 (中国・韓国・アメリカ・EU・ロシア) |
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Q & A ※製品の仕様・詳細に関しては各製品ページをご参考ください。
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A. 屋内仕様 (FLT-3PG) はカットしてご使用いただけます。+Q. カットして使用できますか？
屋外仕様 (FLT-3PGA) はカットしてご使用いただけません。 -
A. 最小58ｍｍ～最大6482ｍｍの範囲で、約50㎜刻みで寸法対応が可能です。+Q. サイズバリエーションは？
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A. 製品長さの合計が最大6.5Ｍまでは直列で接続してご使用いただけます。+Q. 最大連結長さは？
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A. 屋外軒下でご使用いただけます。+Q. 屋外で使用できますか？
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A. ご使用いただけません。+Q. 直射日光のあたる屋外環境でで使用できますか？
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A. 対応可能です。+Q. ドットレスの製品はありますか？
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A. 現在はトップビューのみとなります。+Q. サイドビュー仕様の製品はありますか？開発予定は？
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A. 高温高湿環境下ではご使用いただけません。+Q. 浴室やサウナで使用できますか？
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A. 腐食性ガスの発生している環境下ではご使用いただけません。+Q. 温泉で使用できますか？
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A. 電源トランスと製品までの配線距離を5Ｍ以内で設定してください。+Q. 電源トランスと製品を離して設置する場合の限界は？
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A. Ｒ50ｍｍとなります。+Q. 最小曲げ寸法(最小Ｒ寸法)は？
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A. 可能です。 弊社製調光器(FMC-24S/R、FDS-24) と組み合わせて調光対応予定です。+Q. 調光して使用できますか？
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A. 6500K / 5000K / 4000K / 3500K / 3000K / 2700K / 2500K のラインナップを予定しています。+Q. LED発光色バリエーションは？
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A. Ra80以上となります。+Q. 演色性は？
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A. 固定クリップ(オプション)を使用して設置ください。固定レールでの設置は推奨いたしません(製品落下の可能性)+Q. 天井面へ設置できますか(下向きで設置が可能ですか)？
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A. 可能です。各地域営業所までお問い合わせ下さい。+Q. サンプルは入手可能ですか？
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A. 劣化しません。+Q. 蓄光(燐光)性能は劣化しますか？
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